厳い
いかい
形容詞
標準
brave
文例 · 用例
」と掛けた声が可恐く厳い蛮音。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「いや、勤めの邪魔と云うことはないが、すこし理由があってな、まあ、お茶でも沸かそう」 僧は厳い親しみのない眼をしていた。
— 田中貢太郎 『竈の中の顔』 青空文庫
先生はすこし厳い顔をしてノートを開けて御覧になった。
— 竹久夢二 『先生の顔』 青空文庫
晩餐の際には、厳い口髯を生やした主人の信之も出た。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
その初めての産があつた時、同じ画家仲間の某がどんな婦人でもたつた十ヶ月で為る仕事を、画家ともいはれるものが物の十三年も懸つて、漸と仕上げるなんて、そんな間抜な事があるものかと、厳い抗議を申込んだのが、その頃の笑ひ話になつて残つてゐる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
」と言つて直ぐその場で漱石氏に宛てて、厳い抗議書を投げつけた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
上向になった大きな鼻頭と、出張った頬骨とが、彼の顔に滑稽の相を与えていたが、脊が高いのと髪の毛が美しいのとで、洋服を着たときの彼ののっしりした厳い姿が、どうかするとお島に頼もしいような心を抱かしめた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
それは或時宗右衛門が家庭のチランとして大いに安を虐待して、五百の厳い忠告を受け、涙を流して罪を謝したことがあって、それから後は五百の前に項を屈したのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
厳い武士たちが、雄叫びを上げて敵陣へと真っ向から切り込んでいった。
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彼はどんな逆境にも決して屈することのない、厳い心の持ち主である。
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若武者のどこか厳い立ち居振る舞いに、居並ぶ老将たちも思わず目を細めた。
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厳い冬の波が荒れ狂い、断崖絶壁に激しくぶつかっては白い飛沫を上げている。
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標準
large
作例 · 標準
「網に掛かったのは、見たこともないようないかい平目であった。」
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一晩でこれほどいかい雪が降るとは、今年の冬は厳しくなりそうだ。
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商いをして、いかい儲けを出したと聞いたが本当か。
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遠くの方でいかい雷の音がして、忽ち天気が急変した。
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標準
extreme
作例 · 標準
あんなにいかい家を建てるとは、相当な資産家に違いない。
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今日はまた、海がいかい時化になりそうな不穏な空模様だ。
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これだけいかい鯛が一度に釣れたのは、漁師になってから初めての経験だ。
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事業に失敗していかい借金を背負ったが、不屈の精神で完済したという。
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