遺戒
いかい
名詞
標準
one's last caution
文例 · 用例
それに中の君様に結婚をおさせになりましたことは父宮様の御遺戒にもそむいたことであったと、いつもそれをお心の苦になさいましたのでございますよ」 こんなことを言って、いつの時、いつかこうお言いになったことがあるなどと大姫君のことを語って、だれもだれも際限なく泣いた。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
「あのパツタパツタいつてるのは何かおまへ知らないかい、耕ちやんの部屋らしいが。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
まいかいは花が落ちてうてながまだ残ったままである。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
世にある愛禽家のやうに、わが愛禽にへんな氣障つたらしい名前を附けて、「ルミや、お前も淋しいかい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
お前だつて憤ると頬つぺたを膨らせやしないかい」「とつても膨らませるんだよ。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
「誰かあたしのパパとママンになる人は無いかい。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
妻も台所から顔を出して、「三人がよくならんでしゃがんでること、奈々ちゃんや、鶏がおもしろいかい、奈々ちゃんや」 三児はいちように振り返って母と笑いあうのである。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
押問答をしている内に、母はききつけて笑いながら、「民やは町場者だから、股引佩くのは極りが悪いかい。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
作例 · 標準
家長は息を引き取る寸前、子孫たちに争いを避けるよう遺戒を述べた。
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古文書には、建国者の遺戒として、民を慈しむべしと記されていた。
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師匠の遺戒を守り、彼は生涯をかけてその教えを広めた。
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彼の最期の言葉は、まるで遺戒のように重く、人々の心に響いた。
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