私憤
しふん
名詞
標準
personal grudge
文例 · 用例
もう姉のことから来る私憤ではなかった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
氏は家庭にあって、私憤を露骨に洩らしたり、私情の為に怒って家族に当ったりしません。
— ――親の前で祈祷 『岡本一平論』 青空文庫
秀吉が、信長の横死を機会に信長の子孫を立てずに自分で天下を取ったのを、光秀はもっと積極的に、自分の私憤を晴すと同時に、天下を志したに違いない。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
とにかく光秀は、私憤を晴すと共に、天下を計ったに違いなく、私憤だけなら、光秀ほどの利口な武将が、どうにか理窟をつけて、辛抱出来ない筈はないのである。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
光秀は、私憤を利用して、無理にそう云うチャンスを作ろうとし、秀吉は、偶然そう云うチャンスが到来したので、信長の死をチャンスだと考える点では、同じであっただろう。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
正義のために、私憤ではなくして、むしろ公憤のために、相手を倒そうと云う強い決心を忘れたのか。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
右ハ至情不得止ニ出ルト雖モ、畢竟私憤ヲ以テ、大禁ヲ破リ、私義ヲ以テ、公権ヲ犯ス者ニシテ、固擅殺ノ罪ヲ免レズ。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
正義のために、私憤ではなくして、むしろ公憤のために、相手を倒さうと云ふ強い決心を忘れたのか。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は個人的な私憤から、そのプロジェクトの成功を妨害しようとした。
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組織の決定に私憤を挟まず、冷静に対処するべきだ。
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会議では、私憤を乗り越え、建設的な議論を行うことが求められた。
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