権謀術数
けんぼうじゅっすう
名詞
標準
trickery
文例 · 用例
花田 そのためには日ごろの馬鹿正直をなげうって、巧みに権謀術数を用うることを誓う。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
見え透いた権謀術数を、見破られていると知りながらも、仔細らしい顔つきをして、あっちでひそひそ、こっちでこそこそ、深く首肯き合ったり、目くばせしたり、なあに、たいした事でも無い癖に、つまりその策略の身振りが楽しくて、こたえられないばかりに、矢鱈に集っては打ち合せとかいう愚劣な芝居をしたがるものさ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
叔父さんも、ポローニヤスも、こせこせした権謀術数を、なかなかお好きなようだから、二人でゆうべ打ち合せて、また何か小細工をはじめているのかも知れぬ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
その無敵の唯物功利道徳に対して、それ以上の権謀術数と、それ以上の惨毒な怪線を放射して、その惨毒を克服して行けるものは天下に俺一人しか居ない筈だ。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
徳川時代の婦人達はやはり権謀術数の手段として、人間の女性としての本性を踏み躙った性的関係に置かれたのであった。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
お父上が老練と家柄と、穏健と徳望とを基にして、老中筆頭という高官にあって、田沼の横暴を抑えたのを、私は年若と無位無官と、過激と権謀術数と、ある意味における暴力とを基とし、表面には立たず裏面にいて田沼の横暴を膺懲するのだ。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
大金持ちや権謀術数で、権勢を握っている為政者などを、亡ぼしたり改心させたりするには、一番恰好の戦術だ。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
女ながらもずば抜けた知恵者で、一面権謀術数に富み、一面仁慈寛大であった。
— 国枝史郎 『血ぬられた懐刀』 青空文庫
作例 · 標準
企業間の激しい競争では、権謀術数を用いることも少なくない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は権謀術数に長けており、裏社会で名を馳せた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
権謀術数を駆使してでも、このプロジェクトを成功させたい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
権謀術数(けんぼうじゅっすう)とは、主に社会や組織などの集団において物事を利己的な方向へ導き、自身や所属集団の地位や評価等を高めるために取られる手段や策略であり、それらが用いられるさまを表す総称。「権」は権力、「謀」は謀略、「術」は技法、「数」は計算を意味するとされ、初出は中国宋代の儒学者・朱子(朱熹)の『大学章句序』。
出典: 権謀術数 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0