知略
ちりゃく
名詞
標準
ingenuity
文例 · 用例
うわべはともかくも、どんな権謀や、知略のありそうなポーズをとって、玄人らしい顔をして見ても、私の本質はそうした単純な型の生活者であり、したがってもし底の知れない、複雑味のあるのがえらい人間の資格であるのなら、私などは自分自らの本質を裏切ることなしにはえらくなる事が出来ない。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
それほど、この大将は知略・勇武にかけて、並ぶものがないほどでありました。
— 小川未明 『強い大将の話』 青空文庫
皇帝の知略と明察とが万人の反対を押しきってこの雄々しい企てを決行させたのであると、人に言わせようとしたからであった。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
こんなふうであったから、鎌倉が亡んだのちには、決断もなく、知略もなく、ただ歌や音楽にのみたくみな、まるで女子のような、功のない公家どもや、祈祷をする僧侶や、妾どもが、第一に恩賞と高地位とを得て、それが政府に充満し、諸国の荘園をもらっていて、武士にはあたえる地位もなく、土地もないという有様であった。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
妾達がロンドンに着いて間もなく、ジョッフル将軍の智略によって、マルヌの一戦にフランス軍が大勝利を得たことをきいて、巴里に残した二つの魂に対する妾の不安はなくなりました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
二人は真に政宗が頼み切った老臣で、小十郎も剛勇だが智略分別が勝り、藤五郎も智略分別に逞しいが勇武がそれよりも勝って居たらしい。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
寂心は飾り気の無い此の御房の打明話には、ハタと行詰らされて、優しい自分の性質から、将又智略を以て事に処することを卑しみ、覇気を消尽するのを以て可なりとしているような日頃の修行の心掛から、却ってタジタジとなって押返されたことだったろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
それでも足りずば篠崎流折紙つきの縦横無尽なる軍学智略で行くのだ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は敵の知略を上回る作戦を立てた。
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その事件は、犯人の知略に満ちた計画だった。
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彼の知略が、チームを勝利に導いた。
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