厭う
いとう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞頻度ランク #19507 · 青空 871 例
標準
to be loath to
文例 · 用例
まがりくねつて犬のやうに病んだ心と、人間のもつとも深い罪や科やに対して彼は自らを祈るに先立つて、その祈りを犯されることを厭うた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
現世の愛の苦労を厭う狡猾な男女は、二人が恋の神秘に辿り着いた時、其処まで運んで呉れた此世の舟を乗り捨てるので御座います。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
裳を厭う砂ならば路に黄金を敷きもせん、空色の洋服の褄を取った姿さえ、身にかなえば唐めかで、羽衣着たりと持て囃すを、白襟で襲衣の折から、羅に綾の帯の時、湯上りの白粉に扱帯は何というやらん。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
海士も簑きる時雨かな、潮の※は浴びながら、夜露や厭う、ともの優しく、よろけた松に小綱を控え、女男の波の姿に拡げて、すらすらと乾した網を敷寝に、舳の口がすやすやと、見果てぬ夢の岩枕。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
終には猫又が化けた、妾のやうに、日の目を厭うて、夜も晝も、戸障子雨戸を閉めた上を、二|重三|重に屏風で圍うて、一室どころに閉籠つた切、と言ひます…… 漸との思ひ、念力で、其の婦を見ました時は、絹絲も、むれて、ほろ/\と切れて消えさうに、なよ/\として、唯うつむいて居たのであります。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
」と更に拝んで、「手足に五寸釘を打たりょうとても、かくまでの苦悩はございますまいぞ、お情じゃ、禁厭うて遣わされ。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
現実の醜悪を厭うて夢幻に遁れんとする未明氏。
— 種田山頭火 『夜長ノート』 青空文庫
肉体や容色の美を財産とする俳優や女優たちが、世の常のいかなる人にもまして、老いを悪夢のように恐れ厭うのは当然であるが、そんなことに関係のない文学者や詩人たちも、老いを恐れ厭うことの心理においては、決して彼らの俳優たちと変りがない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
作例 · 標準
彼は他人からの頼み事を断ることを厭う(いとう)ので、無理なことでも引き受けてしまうことがある。
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私は早起きを厭う(いとう)たちなので、目覚まし時計を複数セットしている。
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彼女は単調な作業を厭う(いとう)傾向があるため、常に新しい挑戦を求めている。
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昔の武士は、汚い仕事であっても主君のためなら厭う(いとう)ことなく遂行した。
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標準
to take (good) care of
作例 · 標準
長年連れ添ったパートナーの介護を、一切厭う(いとう)ことなく、愛情深く続けた。
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病気の子供を厭う(いとう)ことなく、母親は献身的に看病した。
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恩師の老後を、卒業生一同で心を込めて厭う(いとう)ように支援している。
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地域のお年寄りを厭う(いとう)ことなく、ボランティア活動に参加する若者たちが増えている。
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