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罅裂

かれつ
名詞
1
標準
crack
文例 · 用例
最後に少々この電灯の不都合な点を述べてみれば、こういう長い硝子管の一箇所でもちょっと罅裂が入れば全体が駄目になる。
寺田寅彦 ムーア灯 青空文庫
丘の上では棉の実が罅裂ける。
亡き児文也の霊に捧ぐ 在りし日の歌 青空文庫
」 と罅裂れたように、口許で寂しく笑って、「十一人や。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
罅裂の入った巨岩が其処に立っていると見れば、それはぼろぼろとした緑青色の苔を纏うた何やらの樹の幹であるのだ。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
……」 吃驚して振反ると、下女の松めが何時戻ったのか、見ともない面を罅裂そうに莞爾つかせて立ってやがる。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
髪の毛は段々と脱落ち、地体が黒い膚の色は蒼褪めて黄味さえ帯び、顔の腫脹に皮が釣れて耳の後で罅裂れ、そこに蛆が蠢き、脚は水腫に脹上り、脚絆の合目からぶよぶよの肉が大きく食出し、全身むくみ上って宛然小牛のよう。
ガールシン 四日間 青空文庫
それで、筒から放出されるより余程多量の水が、罅裂から空中に噴き出し、筒先き役は即座にびしょ濡れになって了う。
日本その日その日 日本その日その日 青空文庫
「灰色の靴下を穿いた秋」が、わたしの精神の罅裂の隙き間から、潜りこんでくる。
高祖保 青空文庫
作例 · 標準
長年の地殻変動と風雨にさらされた結果、巨大な岩盤の表面には網目のような深い罅裂が走っている。
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大地震のあと、古い蔵のコンクリート壁に生じた罅裂から、湿った雨水がじわじわと内部に染み込み始めた。
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「うわっ、このアンティークの平皿、よく見たら端の方に細かな罅裂が入っているじゃないか。扱いに気をつけよう」
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