戸惑い
とまどい
名詞動詞-サ変頻度ランク #14022 · 青空 187 例
標準
being at sea
文例 · 用例
尤もその日は特に蒸暑かったのに、ああいう、設計者が通風を忘れてこしらえた美術館であるためにそれが更に一層蒸暑く、その暑いための不愉快さが戸惑いをして壁面の絵の方に打つかって行ったせいもあるであろう。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
たとえば水晶で作られたようなプランクトンがスクリーンいっぱいに活動しているのを見る時には、われわれの月並みの宇宙観は急に戸惑いをし始め、独断的な身勝手イデオロギーの土台石がぐらつき始めるような気がするであろう。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
」 と、ありなしの縁に曳かれて、雛妓の小とみ、弟が、かわいい名の小次郎、ともに、杖まで戸惑いしてついて来て、泣いていた、盲目の爺さんが、竹の杖を、お光の手に、手さぐりで握らせるようにして、「持たっしゃれ、縋らっしゃれ。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
」「今更、なまじ後悔なんかされると、恋の神様が戸惑いなさるよ。
— ――夫婦哲学―― 『花嫁の訂正』 青空文庫
這入って来た時はひどく陽気な顔をしていたくせに、涙なんぞ滾して、柄にもなく案外感情家のこの活動役者は、すでに充分こっちを戸惑いさしておきながら、この先更に何を云い出すか解らない――『身代りに?
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
あたかも銀子が不断|頭脳に描いていたような家で、若林は客間の方で銀子に写真帖などを見せ、紅茶を御馳走したが、自分の家でいながら、人の家へでも来たようなふうなので、銀子も戸惑いした猫のように、こそこそ帰ってしまった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
そうして何か戸惑いでもしたように、誰も居ない男湯の板の間を見まわしながらキョロキョロしていたが、そのうちにヤット気付いたらしく、女湯の入口にまわると、泥足のまま巡査を突き退けて、ハヤテのように板の間に駈け上った。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
文化の表現方法の無い戸惑いである。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
作例 · 標準
急な人事異動を告げられ、彼は隠しきれない戸惑いの表情を浮かべた。
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初めての海外生活は、文化の違いによる戸惑いの連続だった。
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彼の突然の告白に、どう答えていいのか分からず戸惑いを感じた。
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標準
disorientation upon waking at night
作例 · 標準
深夜にふと目が覚めた時、一瞬ここがどこなのか分からず戸惑いを覚えた。
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昼寝から覚めた後の戸惑いで、今日が何曜日か思い出せなかった。
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旅先のホテルで、見慣れない天井を見つめながら目覚めの戸惑いに浸る。
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標準
forgetting which house or room to enter
作例 · 標準
建て増しを繰り返した旅館の中で迷い、自分の部屋がどこか戸惑いが生じた。
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病院の広いフロアで、どの診察室に入るべきか戸惑い、案内図を見直した。
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久しぶりに母校を訪れたが、校舎が新しくなっていて教室の場所への戸惑いがあった。
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