怠り
おこたり
名詞頻度ランク #32091 · 青空 214 例
標準
negligence
文例 · 用例
その飽くまでも靈の世界の永遠を信ずるの強きに於て、また絶え間なき祈祷と瞑想によつて精神生活を充實せしめ、怠りなき勞働によつて肉體を鞭打ちつつ妄執と欲望と邪念から解脱せんとする努力に於て、私は尊ぶべきものあるを思ふことが出來る。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
観行院様は非常に厳格で、非常に規則立った、非常に潔癖な、義務は必らず果すというような方でしたから、種善院様其他の墓参等は毫も御怠りなさること無く、また仏法を御信心でしたから、開帳などのある時は御出かけになり、柴又の帝釈あたりなどへも折々御出でになる。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
「まひるの草木と石土を 照らさんことを怠りし 赤きひかりは集い来てなすすべしらに漂えよ。
— 宮沢賢治 『ひのきとひなげし』 青空文庫
「では第二服 まひるの草木と石土を 照らさんことを怠りし 黄なるひかりは集い来てなすすべしらに漂えよ」 空気へうすい蜜のような色がちらちら波になりました。
— 宮沢賢治 『ひのきとひなげし』 青空文庫
此処を蛍の名所と申すを、露草の裏すくばかり、目のあたりにうかべながら、未だ怠りて参り見ず。
— 泉鏡花 『逗子より』 青空文庫
帰って来ると、いやな噂が耳に入り、気を悪くしていたので、医専が県立であるところから、県内の方々から依頼して来る手術も人に譲り怠りがちであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
中学校へはいってからは、校規のきびしい学校でしたので、おしゃれも仲々むずかしく、やけくそになって、ズボンの寝押しも怠り、靴も磨かず、胴乱をだらんとさげて、わざと猫背になって歩きました。
— 太宰治 『おしゃれ童子』 青空文庫
だから事件が錯綜纏綿して縺れながら読者をぐいぐい引込んで行くよりも、其地方の年中行事を怠りなく丹念に平叙して行くうちに、作者の拵らえた人物が断続的に活躍すると云った方が適当になって来る。
— ――長塚節著『土』序―― 『『土』に就て』 青空文庫
作例 · 標準
例句