香魚
こうぎょ
名詞
標準
ayu
文例 · 用例
〔館は台地のはななれば〕宮沢賢治館は台地のはななれば鳥は岬の火とも見つ香魚釣る人は藪と瀬を低くすかしてわきまへぬ鳥をまがへる赤き蛾は鱗粉きらとうちながし緑の蝦を僭しつゝ浮塵子あかりをめぐりけり
— 宮沢賢治 『〔館は台地のはななれば〕』 青空文庫
此以前僕が此處へ來た時の事である、或日の午後僕は溪流の下流で香魚釣を行つて居たと思ひ玉へ。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
そこで砥石に水が張られすっすと払われ、秋の香魚の腹にあるような青い紋がもう刃物の鋼にあらわれました。
— 宮沢賢治 『チュウリップの幻術』 青空文庫
すばやくも手にさばく檜の縄のはらはらに、時の間よ、ゆく水のかぎりなき燈ににほへば、香魚を追ふ鵜の数のつぎつぎと目にうつりて。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
水中に動くものあるを、何物かと見るに、肌あかがねよりも赤黒き赤條々の山がつの、右手に鉤のつきたる竹竿をもち、頭を左右にかゝへたる硝子張りの箱の中に沒しつゝ激浪の中に入りて魚を窺ひけるが、やがて勇みて竹竿をあぐるを見れば、一尾の香魚鉤にかゝりながら溌剌として空に躍る。
— 大町桂月 『八鹽のいでゆ』 青空文庫
早瀬の香魚を掬い取る、それより難いこの願い。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
18香魚は魚なのか香ひなのか。
— 北原白秋 『香ひの狩猟者』 青空文庫
山北で意地汚なしの本性を顕して給仕に命じて例の香魚鮨を買はんとすると、チョールヌイ君も私にもといふ。
— 東海道線 『旅日記』 青空文庫
作例 · 標準
夏になると、清流で香魚釣りが盛んになる。
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焼き香魚は、日本の夏の味覚の代表だ。
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香魚の稚魚は、川を遡上して成長する。
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