涼しさ
すずしさ
名詞
標準
coolness
文例 · 用例
暑いという前提があって、それに特殊な条件が加わって始めて涼しさが成立するのである。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
先年|塩原の山中を歩いていた時に、偶然にこの涼しさの成立条件を発見した。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
蒸されるような暑苦しい谷間の坂道の空気の中へ、ちょうど味噌汁の中に入れた蓴菜のように、寒天の中に入れた小豆粒のように、冷たい空気の大小の粒が交じって、それが適当な速度でわれわれの皮膚を撫でて通るときにわれわれは正真正銘の涼しさを感じるらしい。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
暑中に冷蔵庫へ這入った時の感じは、あれは正当なる涼しさとは少しちがう。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
涼しさの生じるためには、どうも時間的にまた空間的に温度の短週期的変化のあることが必要条件であるらしい。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
しかし、寒中に焚火をしてもいわゆる「涼しさ」は感じないところを見ると、やはり平均気温の高いということが涼しさの第一条件でなければならない。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
子供の時分、暑い盛りに背中へ沢山の灸をすえられた経験があるが、あの時の背中の感覚にはやはり「涼しさ」とどこか似通ったある物がある。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
こんな事を考えていたのであるが、今年の夏|房州の千倉へ行って、海岸の強い輻射のエネルギーに充たされた空間の中を縫うて来る涼風に接したときに、暑さと涼しさとは互いに排他的な感覚ではなくて共存的な感覚であることに始めて気が付いたのである。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時、川沿いを散歩していると、水面を渡ってくる風の涼しさに心から癒やされる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
冷蔵庫から取り出したスイカの、シャリっとした食感と口に広がる涼しさがたまらない。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
都会の喧騒を離れ、森の奥深くで味わう早朝の涼しさは格別なものがある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview