稚拙
ちせつ
形容動詞名詞頻度ランク #20727 · 青空 194 例
標準
unskillful
文例 · 用例
」と彼は思ふ、「あんなにアラがあるから、あのアラが契機となつて、却て奴等は仕事が出来るのであらう……」 ところでさういふ場合に彼のアラと云つてゐるものは、概ね処世的要領の稚拙の如きを指してゐるのである。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
レーノルズの全集をひやかしてこの異彩ある学者を礼讃してみたり、マクスウェルの伝記中にあるこの物理学者の戯作ヴァンパヤーの詩や、それを飾る愉快に稚拙なペン画を嬉しがったりした。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
ずいぶん俗悪な木版刷りではあったが、しかし現代の子供の絵本のあくどい色刷りなどに比較して考えるとむしろ一種稚拙にひなびた風趣のあるものであったようにも思われる。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
その時に控え室となっていた教場の机の上にナイフでたんねんに刻んだいろいろのらく書きを見ていたら、その中に稚拙な西洋婦人の立ち姿の周囲にリリアン・ギッシュ、メリー・ピクフォードなどという名前が彫り込んであった。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
「自然」を実験室内に捕えきたってあらゆる稚拙な「試み」を「実験」の試練にかけて篩い分けるという事、その判断の標準に「数値」を用いるという事によって、はじめて今日の科学が曙光を現わしたと思われる。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
この稚拙なグロテスクのスケッチはけだし傑作であったと思う。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
彼等は、僕の稚拙な筆をもどかしがり、勝手に飛翔する。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
塩釜|街道に白菊うえて何をきくきくありゃ便りきく 唄はどこも稚拙な洒落だが、言葉の訛や節の郷土色は、名歌手も及ばないところがあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
彼の初期の作品は、まだ稚拙な点が目立ちます。
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稚拙な言い回しでは、真意が伝わらない。
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その議論は稚拙で、説得力に欠けていた。
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