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表口

おもてぐち
名詞
1
標準
front door
文例 · 用例
暁の空に大宮表口の裾野原は、うす紙をはがすように目がさめる。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
富士の表口というのは、大宮口であるが、つまるところ村山口であったのだ。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
肝腎要の御嫁御さんがあのように非業の最後をなさる間もなく、その御両親の蔵元屋の御一家が賭博宿の御疑いで、昨夜のうちに一人残らずお召捕になって、表口と勝手口に青竹の十文字が打付けられようなぞ言う事を、御結納前に見透し得なかったのは一生の大シクジリで御座いました」「どう仕りまして。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
ヒッソリした家の中で汗を拭き拭きシャ嗄れた声を絞りつづけたので、人通りのすくない時刻ではあったが、一人立ち止まり二人引っ返ししているうちに、近所界隈の女子供や、近まわりの田に出ていた連中で、表口が一パイになって来た。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
黄な粉を引っくり返したまま、大砲のような音を立てて表口から飛び出した。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
それから大急ぎで蚊帳と寝床を丸めて押入に投込んで、机の上に散らばっていた高等文官試験準備用の参考書や、問題集を二三冊、手早く重ねて片付けると今一度、駐在所の表口へ顔を出した。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
しかし、彼女は晩春から初夏へかけて蔦の芽立つ頃の朝夕二回の表口の掃除だけは自分でする。
岡本かの子 蔦の門 青空文庫
もう向ふが感付いたのだといふ※り氣を出して、それから手足が麻痺したやうに感じられ、表口の受付へ行く氣になれない。
木下杢太郎 少年の死 青空文庫
作例 · 標準
例句