悪病
あくびょう
名詞
標準
bad disease
文例 · 用例
その頃、同じ城内に、悪病の為に鼻の欠け落ちた男がいて、しかもこの男は、かなりの艶福を得たかの如く言い触らし、それが万更法螺でもなく、たしかに二三の艶福があったと、信ぜられる節があったから、随分人気が悪かった。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
「織田軍記」には義竜のことを記して、「今はあらそふ者もなければ、義竜自ら濃州の守護となつて、悪人ながら威勢ありしに、ためしすくなき大罪人のむくいにや、幾程なく永禄四年に義竜たちまち悪病を煩ひ、死去しけり」と、云ってある。
— 田中貢太郎 『赤い土の壺』 青空文庫
魚行商のおばさんはほんとうに感心な女性だ、悪病の夫を看護しつゝ、二人の子供を育てつゝ、朝から晩まで働らきつゞけてゐる、信仰心を持つてゐるからやれるのだ、前身が娼妓だつたと聞いて、私は頭がさがつた、自分が恥づかしかつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
悪病の持ち主纐纈城主が、自分の躰から発散する、嘔吐を催させる悪臭を、防ごうための匂いである。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
悪病のために爛頽れた皮膚を見せまいための繃帯であろう。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
その穴から覗くのは、炭火のような赤い光で、悪病のためにいつも熱ある纐纈城主の双の眼である。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
悪病の持ち主、纐纈城主!
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
この夜、纐纈城内では、仮面の城主、悪病の持ち主が、いつもの部屋でいつものように、一人|牀几に腰掛けていた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7