岩壁
がんぺき
名詞
標準
wall of rock
文例 · 用例
間の岳は大断崖を隔てて北に聳えている、北岳はここからは見えない、峻急な山頂の岩壁を峰伝いに北に向けて直下する。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
二十五日 宮川の池に沿いて、宮川の窪を登り、岩壁を直進して、御幣岳の最南峰に登り、各峰を縦走して、二十一日の来路と合し、降路は下宮川谷に入りて、梓川に下り、上高地温泉に帰宿。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
この岩壁の脈から、左の方の低い尾根へと取れば、槍ヶ岳へ行かれるのであるが、私は穂高の峰々を片ッ端から踏んで見たくなったので、私が御幣岳(明神岳または南穂高岳)と呼ぶ三本槍状の穂高を、先へ駈けぬけるつもりで、人夫だけを別れ道に待たせて置いて、嘉代吉と二人で偃松の間をむやみに走った。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
前の峰からは、大残雪が横尾の谷へと白く走っている、御幣岳からずり下りに、梓川の方へと立て廻わす大岩壁は、屏風岩とも、仙人岩とも言うそうで、削ったようなのが、大手をひろげて立ち塞がっている、東の空にピラミッド形をしてそそり立っているのは、常念岳らしい。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
尾根の頂上へ出たときは、大斜線の岩壁が、深谷へ引き落されて、低くなったかとおもうと、また兀々とした石の筋骨が、投げ上げられて、空という空を突き抜いている、そうして深秘な碧色の大空に、粗鉱を幅広に叩き出したような岩石の軌道が、まっしぐらに走っている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
イワス(岩壁の截り立っているところ)にぶつかると、水が深くて急であるから、森の中へ潜り込む、そうしてまた森から吐き出されては、谷の中へと飛び込む。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
空は藍鼠色に濁って、雨雲が真ッ黒な岩壁に、のしかかっている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
「あんなところが登れようかね」と、岩壁の白い薙を指しながら、話の緒を引き出したところが、あすこは嘉門次が、つい去年、山葵取りに入りこんで、始めて登ったところで、未だ誰もその外に、入ったものはないと言うので、私はふと聞き耳を立てた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
作例 · 標準
ロッククライマーが険しい岩壁を登っていく。
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その岩壁には、何百年も前に描かれた壁画が残されていた。
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谷の奥深くには、巨大な岩壁がそびえ立っている。
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