喋々
ちょうちょう
副詞-と形容詞-たる動詞-サ変名詞
標準
glibly
文例 · 用例
しかし今ここで方則の定義や法律と方則との区別などを喋々しようとは思わぬ。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
こういうふうに、連句というものの文学的芸術的価値ということを全然念頭から駆逐してしまって統計的心理的に分析を試みることによって連句の芸術的価値に寸毫も損失をきたすような恐れのないことは別に喋々する必要はないであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
しかれども懸賞して細民を賑わすにしかずと、一片の慈悲心に因りて事ここに及べるなり、と飯炊に雇われたる束髪の老婦人、人に向いて喋々その顛末を説けり。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
毎夕|納涼台に集る輩は、喋々しく蝦蟇法師の噂をなして、何者にまれ乞食僧の昼間の住家を探り出だして、その来歴を発出さむ者には、賭物として金一円を抛たむと言いあえりき、一夕お通は例の如く野田山に墓参して、家に帰れば日は暮れつ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
まことさかしらに、かく喋々しますけれども、その喋々しているわたくしの人生のいどころは、笑止にも地下三尺の韜晦の穴で、解脱の長刀を揮ってみてもそれは現実の戦場へは刃尖の届かない盾裏の蔭弁慶でございます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
玄洋社と愛国社に向って現今の共産党以上の苛烈な圧迫を加えたものであったが、これに対して愛国社が言論に、玄洋社が腕力に堂々と相並んで如何に眼醒しい反抗を試みたかは天下周知の事実だからここには喋々しない事にする。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
数年前予が今この文を草し居る書斎に対して住みいた芸妓置屋の女将が愛翫したカジカ蛙が合掌して死んだは信心の厚い至りと喋々して、茶碗の水ででも沾したものか、川穀(ズズダマ)大の涙を落し坊主に読経させて厚く葬ったと聞いた。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
あまたの犬どもが主人の碑にその像を刻まるるもまずはこの格で、ことごとく格別の忠勤を尽したでもなく、若い時、桐野利秋に囲われた妾とか、乃木将軍にツリ銭を貰うた草鞋売りとか、喋々すると同様、卑劣めいた咄だ。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼は複雑な問題を、まるで芝居のように喋々と語った。
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その政治家は、国民を魅了する喋々とした弁舌で知られていた。
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「そんなに喋々と言っても、実際には何もしていないじゃないか。」
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