音色
ねいろ異読 おんしょく
名詞多音語頻度ランク #8582 · 青空 808 例
標準
tone color
文例 · 用例
又、旧約聖書の「詩篇」に於いて、「ヤーエ」と呼ぶ時に、ヤーエといふ一単語の音色が既に今では感じ切れない程の微妙な意味をも有してゐたであらうことなぞ、一応想起されたいのである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
それは柚の花の侘しく咲いている、昔々の家に鳴るオルゴールの音色のように、人生の孤独に凍え寂しむ詩人の心が、哀切深く求め訪ねた家郷であり、そしてしかも、侘しいオルゴールの音色にのみ、転寝の夢に見る家郷であった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
まことに彼の抒情詩のリリシズムは、古き楽器の夜半に奏するセレネードで、侘しいオルゴールの音色に似ている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかし部音は音色の形を取って簡明な把握に背こうとする。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして聴覚や視覚にあって、明瞭な把握に漏れる音色や色合を体験として拾得するのが、感覚上の趣味である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
クラブと球との衝撃によって生ずる音の音色まで人々で違うような気がするのである。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
三 文楽の義太夫を聞きながら気のついたことは、あの太夫の声の音色が義太夫の太棹の三味線の音色とぴったり適合していることである、ピアノ伴奏では困るのである。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(1)』 青空文庫
この人の声はやはり唄三味線の絃の音色に乗るように練習して来たものである。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(1)』 青空文庫
作例 · 標準
彼の奏でるピアノの音色は、聴く人の心を深く癒やす力がある。
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このヴァイオリンは、美しくもどこか哀愁を帯びた音色を奏でる。
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古いオルゴールから流れる懐かしい音色に、幼い頃の記憶が蘇った。
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