音質
おんしつ
名詞頻度ランク #9473 · 青空 9 例
標準
tone quality
文例 · 用例
映画や音楽物を、高画質、高音質で記録できるくらいですから、当時パーソナルコンピューターで利用できた記憶装置とは、けた外れの容量を備えていました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
吉右衛門は、調子がよいと言ふのは、主として音質についての讃美である。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
つまりすかいの音質が其に引かれて、さかいに近いものになつて、漸く其方へ移つた、とさう見るのが、あたりまへではないか。
— 折口信夫 『「さうや さかいに」』 青空文庫
自分の目的とするところは、出来るだけ内容を完全にあらはしたいと思ふので、一字一句も忽諸にせないつもりであるから、時としては音脚を分解し、音質を検する如きこともあつて、自然一首の歌の数十倍の言語を費すこともあるであらうが、真に歌を知らうとする人を目的とするのであるから、そのつもりで居てほしい。
— 折口信夫 『古歌新釈』 青空文庫
その音の写真はどれもみなほとんど同じ音質を示している。
— 兼常清佐 『音楽界の迷信』 青空文庫
あすこからどちらへ流れ出すかということは私の生涯を決定するのだけれども、私はモラリストとしての自分が、丁度自分の音質や声量にかなった芸術的発声法をつかめなくて日夜喉をためしてその音をきいているような工合でした。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
ただ日本ではこの楽器が行きわたっていないので、その演奏技術などは、ほとんど全く知られていないと言っていいくらいであるが、レコードで聴くこの楽器は、音質の美しさとこまやかな表現力で一般に喜ばれるのであろう。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
しかし、多くのばあい他の宝玉の方がはるかに好ましい……(ツェルニーに)原注――「ベートーヴェンはピアニストとしては正確でなく、指の使い方もときどき誤っており、音質がぞんざいであった。
— VIE DE BEETHOVEN 『ベートーヴェンの生涯』 青空文庫