量感
りょうかん
名詞
標準
(feeling of) massiveness
文例 · 用例
彼は物質の本有する形態感、重量感、触覚感等のものを、絵画によって三次元的の空間に描こうとした。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そしてよく見ると、それ等の模様は描くというよりは、大小無数の疋田の鹿の子絞りで埋めてあるだけに、疋田の粒と粒とは、配し合い消し合い、衝ち合って、量感のヴァイヴレーションを起している。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
さう言へば、綾足のぼつてりした重量感には、もう少しどうかするとゲテモノに落ちさうな不安もある。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
疲れを知らぬ肉体が歓び・たけり・汗ばみ・跳ねている・その圧倒的な力量感。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
そこに通り過ぎて行く園芸手の葛岡の姿を見かけ、右手に光る花鋏を見かけ、膝の上に落ちた葡萄の房の重みの量感から、このときはじめて何やらちらりと胸に当るものを覚えましたが、風は蕭々と吹き出し始めて、私の髪の毛といわず草の葉といわず揺らめき始めました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
いたずらに胃を張り塞げるために盃の数を上下するあの液体の量感と飲用の煩瑣とを取除いて、而も酒の持つエスプリとニュアンスとだけを需給する、そうした酒は世の中にないものであろうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
婢の思量感懐は悉くおいらんを中心として発動している。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
殊に馬の物量感がでてゐたし不思議な線の歪みの中に立体感を捉へ得てゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
この彫刻作品は、荒削りながらも圧倒的な量感で見る者を圧倒する。
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油絵の具を厚く塗り重ねることで、キャンバスに独特の量感が生まれた。
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シンプルながらも量感のあるデザインの家具が、広いリビングによく映える。
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