横臥
おうが
名詞動詞-サ変動詞-自動詞名詞-の形容詞
標準
lying on one's side
文例 · 用例
腫物が、なほるばかりでなく、肌がなめらかになり色が白くなるかも知れない、と家の者に冗談を言ひ、靜かに横臥し、藥のききめを待つてゐました。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
入院、といふことも考へましたが、それでも、やはり心の奧底で、かの高價な「二個のズルフオンアミド基」を有する世界的な新藥を、たのみにしてゐるところが在るらしく、そのうち卓效を奏するであらうと、身動きもならず靜かに横臥して、天に祈る氣持でありました。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
横臥したいと思ったが寝る所がないから机の上に突伏して右に左に頭をもたせてみたが胸苦しさは増すばかりで全身は汗ばんで来た。
— 寺田寅彦 『病中記』 青空文庫
二十余年の昔、小石川の仮り住まいの狭い庭へたらいを二つ出してその間に張り板の橋をかけ、その上に横臥して風の出るのを待った夜もあった。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
しかしよく考えてみると枕や寝床の触感のほかに横臥のために起こる全身の血圧分布の変化はまさにこれに当たるものであると考えられる。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
この二ヶ月の間、私は毎日為すこともなく、朝から晩まで無為に横臥して居たにかかはらず、まるで退屈といふ感を知らずにしまつた。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
息苦しきため横臥する能はず。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
人は境遇に支配されるものであるということだが、自分は僅かに一身を入るるに足る狭い所へ横臥して、ふと夢のような事を考えた。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
作例 · 標準
例句