数奇
すうき異読 さっき
名詞形容動詞頻度ランク #38834 · 青空 220 例
標準
misfortune
文例 · 用例
子供の時から僧になった人とちがって、北面武士から出発し、数奇の実生活を経て後に頭を丸めた坊主らしいところが到る処に現われている。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
ホワイトナイルの岸べに生まれたある黒んぼ少年の数奇な冒険生涯を物語る続きものの映画を中学校の某先生が黄色い声で説明したものである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
しかし今になって考えてみると、かなり数奇の生涯を体験した政客であり同時に南画家であり漢詩人であった義兄春田居士がこの芭蕉の句を酔いに乗じて詠嘆していたのはあながちに子供らを笑わせるだけの目的ではなかったであろうという気もするのである。
— 寺田寅彦 『思い出草』 青空文庫
ハッハッハッハッハッハッハッハッ」「人に驚かして貰えばしゃっくりが止るそうだが、何も平気で居て牛肉が喰えるのに好んで喫驚したいというのも物数奇だねハハハハ」と綿貫はその太い腹をかかえた。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
もちろん天稟の素質もあったに相違ないが、また一方数奇の体験による試練の効によることは疑いもない事である。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
僧|心敬が「ただ数奇と道心と閑人との三のみ大切の好士なるべくや」と言ったというが、芭蕉の数奇をきわめた体験と誠をせめる忠実な求道心と物にすがらずして取り入れる余裕ある自由の心とはまさしくこの三つのものを具備した点で心敬の理想を如実に実現したものである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
芭蕉が「誹諧は万葉の心なり」と言ったという、真偽は別として、偽らざる心の誠という点でも、また数奇の体験から自然に生まれた詩であるという点でもまさにそのとおりである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
平家づくりで、数奇な亭構えで、筧の流れ、吹上げの清水、藤棚などを景色に、四つ五つ構えてあって、通いは庭下駄で、おも屋から、その方は、山の根に。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
作例 · 標準
彼の人生は、数奇な出来事の連続で、まるで物語のようだった。
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「まさか、こんな数奇な運命をたどるとは思わなかったよ。」と、老人は静かに語った。
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彼女のキャリアは、数奇な出会いと別れに彩られていた。
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標準
checkered (life, career, etc.)
作例 · 標準
その作家の人生は、栄光と挫折を繰り返す、まさに数奇なものだった。
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数奇な運命の糸に導かれるように、二人は偶然、再会を果たした。
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彼の波乱万丈な人生は、数奇なエピソードに満ちており、多くの人々に語り継がれている。
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