内聞
ないぶん
名詞名詞-の形容詞
標準
secret
文例 · 用例
ちょうど同じ日に一足後れて、お夏さんを娶ろうという、山の井医学士の親類が、どんな品行だか、内聞、というので、お夏さんの歌の師匠の、根岸の鴨川の処へ出向いたのが間違の因です…… 今までそこにふンぞり反って、暴れていた床屋の職人が、その人の使者だというお夏さんを、たとい親だって好くいおうか。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
されば一家の寂しさは云ふに及ばず、領内聞き傳へて殆ど喪中の有樣で、聲高に笑ふさへ人聞きを厭ふ程である。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
どうぞ御内聞に――」「馬鹿ね、あんたわ、あたしが斯んなことを云ふと本気にしてゐるわ、御内聞にだつて!
— 牧野信一 『小川の流れ』 青空文庫
では、ちとご内聞に申し上げとうござりますので、そちらのかたをお人払いを願いとうござりまするが、いかがなものでござりましょう」「だいじょうぶ、ご心配無用じゃ。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
「内聞にいたせよ」 そういう注意のもとに、お奉行神尾元勝みずからが蝋封を破ってくれましたものでしたから、右門はひとみをこらしながら、順次に三個の生首へ目をそそぎました。
— 生首の進物 『右門捕物帖』 青空文庫
主水之介、今宵のことは内聞に致してつかわしましょうゆえ、二万四千石が大切ならば、以後幽霊なぞこしらえぬようにさっしゃい。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
わしがきさまに内聞にしろといったのは、この手の傷だ。
— 血染めの手形 『右門捕物帖』 青空文庫
むろん私は引責致したい考えでおりますが、しかし、これとても正式に公表される迄は、やはりこの談話と一緒に御内聞に願います。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
作例 · 標準
この件は、内聞に留めておくべきだろう。
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彼のスキャンダルは、まだ内聞の段階だ。
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「うん、内聞だけど、あのプロジェクトは中止になるらしいよ」と彼は小声で教えた。
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