漏れ聞く
もれきく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to overhear
文例 · 用例
又、アベコベに、横浜の魚屋からヒバリ嬢が現れた如くに、農民や漁師や商人の生活が裕福になって、私の住む伊東では、漁師の家から小学校の娘のピアノの音をもれきくことができるようなことになった。
— 坂口安吾 『戦後合格者』 青空文庫
わしは其奴の白々しい笑声を洩れ聞く度に、折角大きくしたわしの「我」が、風船玉のやうにだんだん萎びて来て、内部のところどころにひびが入り、そのひびの一つひとつに気味の悪い、魂を寒毛立たせる寂しさを感じるやうになつたのだ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
例の道庵先生が、このことを洩れ聞くと、小膝を丁と打ちました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
205恐らく彼は敵軍の中にさまよふとある者、亡ぼすを得む、恐らくはトロイア陣中何事を計るや、それの消息を洩れ聞くを得む、わが陣を隔てゝ彼ら原上に殘らんずるや?
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
実情はこの通りでございますが、なお洩れ聞くところでは水野の一派は捨蔵様の御居所を捜しだし、これを擁立して御分家を強請し、己等一味の勢力を扶殖し、同時に阿部伊勢守を打倒する具に使おうとする意志のよしでございます。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
彼が江戸獄中にて、いよいよ死刑の詮議一決したるを洩れ聞くや、彼は実にその父母に向って、左の歌を贈れり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
次のような問答は僕の度々洩れ聞くところだ。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
」 広常の身をつつんでいた一族の輩は、その声を洩れ聞くと、くわっとなって、「うぬっ」 一斉に、陣刀のつかを掴んだ。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
作例 · 標準
隣の席から、彼が誰かと内緒話をしているのが漏れ聞こえてきた。
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偶然カフェで、会社の不祥事の噂を漏れ聞いてしまった。
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会議室のドアの隙間から、新しいプロジェクトの話が漏れ聞くことができた。
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