鉗子
かんし
名詞
標準
forceps
文例 · 用例
看護婦は大きな磁盆にしこたま大小のメス、鋏、鋸、楔、止血ピンセット、鉗子、持針器の類を列べたのを持つて來た。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
彼は細君を火葬に附して、骨上げをした歯骨の中から上下の門歯と犬歯合せて十二本を取り出し、それを上下の顎の大きさの金具に排列し、更にそれを鋳物のときにつかう釘抜のような鉗子の先へ固定し、大原の咽喉笛をはさみ切って殺そうと計画したのである。
— 小酒井不木 『謎の咬傷』 青空文庫
壁ぎはに立てた大きな薬戸棚、油布張りの固い患者用の寝椅子、青いビロードのふつくり盛り上つた廻転椅子、縁枠を白く塗つた医療器具棚の中には真新しいメスや鋏、鉗子などがぴかぴか光つて、大事さうに並べてあつた。
— 田畑修一郎 『医師高間房一氏』 青空文庫
警部は彼をふりむき、なにか質問をするような気配をみせたが、この時ソーンダイクが鞄のなかから、解剖用の小型鉗子とピンセットをとりだしたので、「まだ解剖はできないことになっていますが」と注意した。
— THE CASE OF OSCAR BRODSKI 『オスカー・ブロズキー事件』 青空文庫
」 そういって、ソーンダイクは鉗子で死人の唇をもちあげて、その粘膜や歯並をのぞきこんでいたが、「ジャーヴィス君、レンズをかしてくれたまえ。
— THE CASE OF OSCAR BRODSKI 『オスカー・ブロズキー事件』 青空文庫
科学の専門家たちはその犠牲者の上でメスや熱した鏝や鉗子を使うのに大わらわだった。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『夢日記』 青空文庫
子供の話になりますが、てっちゃんのところの娘、これはやす子ではなく康子とした由、生れるとき難産であったために鉗子という鉄の道具で頭を挾んで生ましたところ、産科医の云うにはそのために片方の眼に白くかすみがかかっていて、瞳孔をも覆うているそうです。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
一例として、先日曳網をしている最中、私は長い鉄の鉗子を忘れて来たことに気がついた。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
作例 · 標準
外科医が細心の注意を払って鉗子を使い、異物を取り除いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この実験には、細かい作業のために特殊な鉗子が必要だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
歯科医が治療中に小さな鉗子で歯の破片を摘まんだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ピンセットでは掴みにくいものを、看護師が医療用の鉗子で挟んでくれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash