神宮外苑
じんぐうがいえん
名詞
標準
outer gardens of Meiji Shrine
文例 · 用例
木綿をきり売りの手拭を下谷の天神で売出した男の話は神宮外苑のパン、サイダー売りを想わせ、『諸国咄』の終りにある、江戸中の町を歩いて落ちた金や金物を拾い集めた男の話は、近年隅田川口の泥ざらえで儲けた人の話を想い出させて面白い。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
三造がはいって行くと、伯父は寝顔を此方へ向けて、真先に、ちょうどその頃神宮外苑で行われていた極東オリンピックのことを彼に訊ねた。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
銀杏の葉の散る神宮外苑をうそ寒く歩いてゐた時も、島民共と石燒のパンの實にむしやぶりついてゐる時も、お前は何時もお前だ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
銀杏の葉の散る神宮外苑をうそ寒く歩いていた時も、島民どもと石焼のパンの実にむしゃぶりついている時も、お前はいつもお前だ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
種々の点から、今東京に居遺る大多数は希望を持った熱心に励まされて働いているが、昨夜のように大風が吹き豪雨でもあると、私はつい近くの、明治神宮外苑のバラックにいる人々のことを思わずにいられなくなる。
— 宮本百合子 『私の覚え書』 青空文庫
音樂會がはてて暗い神宮外苑を伊津子はバスの停留所の方ヘ音樂會歸りの人たちにまじつて歩いてゐた。
— 林芙美子 『玄關の手帖』 青空文庫
そして明治神宮外苑のトラックに、スポーツの興味を集めている。
— 宮島資夫 『四谷、赤坂』 青空文庫
それも真っ昼間、神宮外苑の芝生の上で逢った。
— 久生十蘭 『南部の鼻曲り』 青空文庫