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美景

びけい
名詞
1
標準
beautiful scenery
文例 · 用例
有志と、二重圏点、かさねて、飛入勝手次第として、祝賀委員が、審議の上、その仮装の優秀なるものには、三等まで賞金美景を呈すとしたのに、読者も更めて御注意を願いたい。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
私は「まるで盆景の中に住んでいるようねえ」と美景を讃嘆した。
岡本かの子 健康三題 青空文庫
この美景をを眺めつゝ數町ゆけば、湖の東端水に背いて、可成り大なる祠宇の立てるを見る。
大町桂月 赤城山 青空文庫
自然の美景に接した時にでも、彼はその美には打たれないで、まず理知をはたらかせるのである。
平林初之輔 ホオムズの探偵法 青空文庫
それからはこの「異人馬鹿」が耳に附いて、京都の秀麗な山河に対しても、宮島の美景を望んでも、之を想ひ出すと、一種の苦い感じが夕立雲の空に拡がる如く急に心頭に掩ひかぶさつて、折角の感興も之が為に台なしにされたとかで、氏は直に之を日本人の排外思想と見做し、日本に可惜疵の随一に算へてゐられる。
二葉亭四迷 露都雑記 青空文庫
日枝の山、比良の高根より、辛崎の松は霞こめて、城あり、橋あり、釣たるゝ舟あり、笠とりに通ふ木樵の聲、麓の小田に早苗とる歌、螢とびかふ夕闇の空に水鷄のたゝく音、美景ものとして足らずといふことなし。
島崎藤村 芭蕉 青空文庫
灯火のうつくしさ、灯火の海(東洋では香港につぐ港の美景であるといはれてゐる)。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
一期のたのしみは、うたゝねの枕の上にきはまり、生涯の望は、をりをりの美景にのこれり。
鴨長明 方丈記 青空文庫