美形
びけい異読 びぎょう
名詞頻度ランク #25528 · 青空 72 例
標準
beautiful face
文例 · 用例
その中に小菊もいて、初め座敷へ現われたところでは、ちょいとぱっとしないようで、大して美形というほどでもなく、芸も一流とは言いがたく、これといって目立つ特色はなかったが、附き合っているうちに、人柄のよさが出て来、素直な顔に細かい陰影があり、小作りの姿にも意気人柄なところがあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
母に似ぬ娘は美形で、近所では春日小町と呼んでいたが、ある名門出の社会学者に片着いていたが、一人の女の子を残して急病で夭死し、彼女の身辺に何か寂しい影が差し、生きる気持が崩折れがちであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
佐太夫なる一美形の生涯に想像したるところを悉く此粋に帰す可きにはあらねど、其境界より見れば、即ち世の俗粋をたらかし尽し、世の金銀を砂礫と見做し、世の栄華を色道の中に収め尽さんとせし心意気を見れば、彼れの出家前の日々の生涯の半ばは粋道の極意を貫ぬくにありし事知る可し。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
そのお久美と申しまするは、まだ二十歳かそこらの美形と承りましたが、世にも珍らしい不敵者で、この評判を承りますると殊の外気の毒がりまして、お相手のお名前は妾が存じておりまする。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
彼は猶懲りずまにこの目覚き美形の同伴をさへ暫く目送せり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
始の程は何者の美形とも得知れざりしを、医員の中に例の困められしがありて、名著の美人クリイムと洩せしより、いとど人の耳を驚かし、目を悦す種とはなりて、貫一が浮名もこれに伴ひて唱はれけり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
水道の普及せるも、女の顏を美にする一因にあらずや』と云ふに、『水道の水は白粉とよく調和するかも知れず』と答へつゝ、客は二人なるに、藝者は一人のみなるかと、目を園の一方に移せば、居るは/\、桃花の奧に、蓮歩を運ぶ一美形、※娜たる後姿のみ見えて、其の顏は見えざりき。
— 大町桂月 『小利根川の櫻』 青空文庫
若衆方の随一の美形と云われた藤十郎が美しいか、歌妓のお梶が美しいかと云う物争いは、二十年の昔には、四条の茶屋に遊ぶ大尽達の口に上った事さえある。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
標準
beauty
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美形(びけい)とは、バランスの整い美しい印象を受ける形のことである。人間に対して使う場合、年齢を問わずに容貌全体が美しい男性・女性・子供など性別年齢を問わずに様々な人に使用される。
出典: 美形 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0