小蝶
こちょう
名詞
標準
small butterfly
文例 · 用例
樂翁公が、『春毎に花の小蝶となりてだに櫻の山の春や訪はまし』と詠じける櫻山に、唯※一株殘れる巨櫻を訪へり。
— 大町桂月 『白河の七日』 青空文庫
東京から来た小蝶とかいう女で、写真を大事にして持っていたよ。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
裾には小蝶の繍ひがあつた。
— 田村俊子 『木乃伊の口紅』 青空文庫
小蝶が幾羽もつばさを畳んで眠っていた。
— 長谷川時雨 『木魚の配偶』 青空文庫
だから、この出し物はだめとなって、初日、二日は、仕方なく、上は洋髪の頭のままで、からだには、紙でつくったかみしもをつけ、博多今小蝶と名乗って、水芸の太夫娘となって客の前に現れた。
— 海野十三 『爆薬の花籠』 青空文庫
そこで、お松としては、あのすさまじい現場へ走り込むことを遮られたのみか、その現場を見届けることをさえ抑えられてしまった形で、どうすることもできないで、全くその瞬間だけは、蜘蛛の巣にかかった小蝶と同じような運命に置かれました。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
将又券番、暖簾等ノ芸妓ニ於テハ先ヅ小梅、才蔵、松吉、梅吉、房吉、増吉、鈴八、小勝、小蝶、小徳|們、凡四十有余名アリ。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
時に妻柳川小蝶を離別し、かねて懸想せる三与吉の後家をめとりて一団を離る。
— その四 ああ無情 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
道端の花に、可愛らしい「小蝶」が一匹止まっていた。
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風に揺れる「小蝶」の群れが、空を優雅に舞っていた。
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彼女の髪飾りには、繊細な細工の「小蝶」があしらわれていた。
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