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城府

じょうふ
名詞
1
標準
town
文例 · 用例
人となり慷慨にして城府を設けず、自ら号して坦坦翁といえるにも、其の風格は推知すべし。
幸田露伴 運命 青空文庫
それに色の浅黒い、男らしい、誰に向つても城府を設けない物の言ひ方が、臆病な私の心を和げた。
田山録弥 紅葉山人訪問記 青空文庫
その人間と人生を観る眼が、何物にも蔽ひかくされずに鮮かで明かであつたかといふことは疑問だが、直情径行な、天真爛漫な、他人に対して城府を設けないといふやうな紳士らしい処があつた。
田山録弥 尾崎紅葉とその作品 青空文庫
かつ対談数刻に渉ってもかつて倦色を示した事がなく、如何なる人に対しても少しも城府を設けないで、己れの赤心を他人の腹中に置くというような話しぶりは益々人をして心服せしめずには置かなかった。
内田魯庵 二葉亭余談 青空文庫
が、官僚|気質の極めて偏屈な人で、容易に人を近づけないで門前払いを喰わすを何とも思わないように噂する人があるが、それは鴎外の一面しか知らない説で、極めてオオプンな、誰に対しても城府を撤して奥底もなく打解ける半面をも持っていたのは私の初対面でも解る。
内田魯庵 鴎外博士の追憶 青空文庫
強ち裃を付けた四角四面の切口上で応接するというわけではなかったが、態度が何となく余所々々しくて、自分では打解けてるツモリだったかも知れぬが、他には何時でも城府を設けてるように見えた。
内田魯庵 美妙斎美妙 青空文庫
しかし城府を設けない行き届いた叔父の態度や、取扱いに公平を欠いた事のない叔母の親切で、それはいつでも燃え上る前に吹き消された。
夏目漱石 明暗 青空文庫
年歯もまだ、二十歳を幾つも越えてない若殿なので、新将軍秀忠を繞って、この新しい城府に移住していた天下の梟雄や豪傑的な大名のあいだに伍しても、父の細川三斎のこけんを落すようなことは決してなかった。
空の巻 宮本武蔵 青空文庫
作例 · 標準
かつての城府は、堀に囲まれた堅牢な守りと賑やかな市街地を併せ持っていた。
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歴史資料を紐解くと、この地域が中世から重要な城府として栄えたことがわかる。
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城府の入り口には厳しい検問があり、通行人は皆、緊張した面持ちで並んでいた。
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