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開削

かいさく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
excavation
文例 · 用例
また秀吉の時代に切った吉野川は昔は大阪の裏を流れておって人民を艱ましたのを、堺と住吉の間に開鑿しまして、それがために大和川の水害というものがなくなって、何十ヵ村という村が大阪の城の後ろにできました。
内村鑑三 後世への最大遺物 青空文庫
ただ谷が莫迦に深かいのと巌壁を開鑿して造った桟道とは流石に宏壮、雄大の景だと思われた。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
熱帯地にめずらしく冬は霜を見るというくらい涼しいバギオに避暑都市を開いて、兵舎を建築する計画の附帯事業として、ベンゲット道路の開鑿は、比島領有後の合衆国の施政に欠くことの出来ないものであった。
織田作之助 わが町 青空文庫
千五百名の邦人労働者のうち六百名を超える犠牲者があったと、開通式の日に生き残った者は全部泣き、白人・比律賓人・支那人たちが三年の日数と七十万ドルの金を使ってもなお一キロの開鑿も出来なかった難工事を、われわれ日本人の手で成しとげたのだという誇りはあっても、喜びはなかった。
織田作之助 わが町 青空文庫
本業は人を使つて山深く入つて曲物(日光名物であるに拘らず、今はこれを鬻いでゐることの少いのは遺憾だ)の材料たる木をとるのであつたが、その事を思ひ立つてから、獨力で測量し、獨力で開鑿しはじめた。
幸田露伴 華嚴瀧 青空文庫
勘次は利根川の開鑿工事へ行つて居た。
長塚節 青空文庫
其の内に勘次は秋から募集のあつた開鑿工事へ人に任せて行つたのである。
長塚節 青空文庫
義雄よりも一層疲れてゐるらしい技手はそれでも、土木技手だけに、流水の中にも開鑿道路をさぐり行き、草むらの間にも正當な新道をたどり行くので、初めは苦しまぎれにずん/\先きに立つてゐた義雄は、つひに渠に從つて暗夜を僅かに進んで行つた。
斷橋 泡鳴五部作 青空文庫