授戒
じゅかい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
handing down the precepts
文例 · 用例
「おお、そなたはこの間御授戒なされた茶中の御隠居……」 老婆は縁側へ両手を突いたまま、乾涸びた咽喉を潤おすべくグッと唾液を嚥み込んだ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
そして伝教大師は、この戒壇には日本国民残らず全部を登壇授戒せしめて、一挙に民族精神の作興を企図されたのですが、南都の旧套仏教家の妨害に遭って、生前にはその官許を得られませんでしたが、死後、比叡山にこの授戒は行われたのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
何も道長が寂心に三帰五戒を授かったからとて寂心の為に重きを成すのでは無いが、あの果報いみじくて※慢至極であった御堂関白が、此の瘠せぼけたおとなしい寂心を授戒の師とし、自分は白衣の弟子として、しおらしく其前に坐ったかと思うと、おかしいような気がする。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
加持力の儀典、行列から離れて、授戒會の儀式を離れて、而かも尚蒸々たる衆生は、神人を忘るる底の莊嚴なる醉を、そも何れの經典から搜し出さうとする。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
寺の掟に依るに、凡そ尼となるものは、授戒に先だてる數月間親々の許に還り居て、浮世の歡を味ひ盡し、さて生涯の暇乞して俗縁を斷つことなり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
中宮は堅い御決心を兄宮へお告げになって、叡山の座主をお招きになって、授戒のことを仰せられた。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
自分はその態度を見きわめておく必要があると思召して、「では私がこちらへ来たついでにあなたの授戒を実行させることにして、それを私は御仏から義務の一つを果たしたことと見ていただくことにする」 と仰せられた。
— 柏木 『源氏物語』 青空文庫
私はかなり身体の調子が悪いのでございますから、重態になりましたあとでは形式だけのことのようになるのが残念でございますから、無理なお願いではございますが今日に授戒をさせていただきとうございます」 と言って、姫君は非常に泣いた。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
高僧は若き修行者たちに対し、一人一人の目を見つめながら厳かに授戒を行った。
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授戒の儀式は、仏教の伝統を次世代へと引き継ぐための極めて重要な行事である。
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彼は師匠から授戒を受けた日の決意を、今でも忘れることなく胸に刻んでいる。
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