鬱々
うつうつ
形容詞-たる副詞-と
標準
gloomy
文例 · 用例
もつと悪い場合を想像すれば、文学の雑文を書かうとして、何の文学に関するネタもない所から、どうも鬱々として、その揚句、「一体全体文学が陰気だぞ!
— 中原中也 『文学に関係のない文学者』 青空文庫
憤怒をさえ覚えて、寝床を蹴って起き、浴場へ行って、広い浴槽を思いきり乱暴に泳ぎまわり、ぶていさいもかまわず、バック・ストロオクまで敢行したが、心中の鬱々は、晴れるものでなかった。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
私は鬱々として楽しまず、ついに立ってその着物を或る種の倉庫にあずけに行くのである。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
鬱々として、楽しまなかった。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
それより照子、鬱々として愉まず、愁眉容易に開けざるにぞ、在原夫人は語を尽して、賺しても、慰めても頭痛がするとて額を押え、弱果てて見えたまえば、見るに見かねて侍女等、「姫様こういらっしゃいまし。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
秋の半かけて矢張り鬱々陰々として霖雨があつた。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
が、砂浜に鳥居を立てたようで、拝殿の裏崕には鬱々たるその公園の森を負いながら、広前は一面、真空なる太陽に、礫の影一つなく、ただ白紙を敷詰めた光景なのが、日射に、やや黄んで、渺として、どこから散ったか、百日紅の二三点。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
「半時間も改札嬢と話してたのか」 三人がそろったので小隊長は大喜びだったが、オトラ婆さんは鬱々としていた。
— 織田作之助 『電報』 青空文庫
作例 · 標準
例句