朗々
ろうろう
形容詞-たる副詞-と
標準
clear
文例 · 用例
さくらの空に朗々と失することの楽しさ」 またころころと笑う声は、珠うち鳴らしつつ距り行くが如く、霞を貫きおお空の宙にまであとをひいていつとしもなく聞えなくなった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
『しばらくすると朗々な澄んだ声で流して歩く馬子唄が空車の音につれて漸々と近づいて来た。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
ある人は朗々と大きな声で面白いような抑揚をつけて読んだが、六かしい漢文だから意味はよく分らなかった。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
憎らしいのね」 朝夕朗々とした声で祈祷をあげる、そして原っぱへ出ては号令と共に体操をする、御嶽教会の老人が大きな雪|達磨を作った。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
併しそれも唯机に対って声さえ立てて居れば宜いので、毎日のことゆえ文句も口癖に覚えて悉皆暗誦して仕舞って居るものですから、本は初めの方を二枚か三枚開いたのみで後は少しも眼を書物に注がず、口から出任せに家の人に聞えよがしに声高らかに朗々と読んで居るのです。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
二度、朗々と繰り返した。
— 太宰治 『十二月八日』 青空文庫
忠君愛国|仁義礼智などと直接なんらの交渉をも持たない「瓜や茄子の花盛り」が高唱され、その終わりにはかの全く無意味でそして最も平民的なはやしのリフレインが朗々と付け加えられたのである。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
特に櫻木海軍大佐の朗々たる詩吟につれて、何時覺えたか、日出雄少年の勇ましき劍舞は當夜の華で、私が無藝のために、只更頭を掻いたのと共に、大拍手大喝釆であつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
作例 · 標準
舞台の中心に立った役者が、朗々と響き渡る声で長いセリフを語り始めた。
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静かな森の中に、鳥の朗々たるさえずりが朝の訪れを告げていた。
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彼は酒を飲みながら、故郷の民謡を朗々と歌い上げた。
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