惑う
まどう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to get lost
文例 · 用例
ただ、しゅくしゅく鳴きながら苦しみを訴える鹿の眼の懸命に戸惑う瞳の閃きに一点の偽りもないのを見ると掻き抱いてやり度いようだった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
これらの失敗に際して実験者当人は、必要条件を具備すれば、結果は予期に合すべきを信ずるが故にあえて惑う事なしとするも、いまだ科学的の思弁に慣れず原因条件の分析を知らざる一般観者は不満を禁ずる能わざるべし。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
画家は何といわんかと、思い惑う様子にて。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
この老僧は起きていたのか眠っていたのか、夜中真黒な中に坐禅ということをしていたのか、坐りながら眠っていたのか、眠りながら坐っていたのか、今夜だけ偶然にこういう態であったのか、始終こうなのか、と怪み惑うた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
(これはこれ 惑う木立の 中ならず しのびをならう 春の道場) どこからかこんな声がはっきり聞えて来ました。
— 宮澤賢治 『マグノリアの木』 青空文庫
現に僕の事でも彼女が惑うたからでしょう……」 お正はうつ向いたまま無言。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
けれども僕の運命の怪しき力に惑うて居る者ですから、其|積で聴いて下さい。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
総ての事が里子には怪しき謎で、彼はたゞ惑いに惑うばかり、遂には母と同じく怨霊を信ずるようになり、今も横浜の宅で母と共に不動明王に祈念を凝して居るのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
標準
to be puzzled
標準
to be tempted