船渠
せんきょ
名詞
標準
dock
文例 · 用例
波の反射が陽炎の様にてらてらと顔から半白の頭を嘗めるので、うるさ相に眼をかすめながら、向うの白く光った人造石の石垣に囲まれたセミオン会社の船渠を見やって居る。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
殊にケルソン市の岸に立ち竝んだ例のセミオン船渠や、其の外雑多な工場のこちたい赤青白等の色と、眩るしい対照を為して、突っ立った煙突から、白い細い煙が喘ぐ様に真青な空に昇るのを見て居ると、遠くが霞んで居るのか、眼が霞み始めたのかわからなくなる。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
ヤコフ・イリイッチは忘れた様に船渠の方を見遣って居る。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
其の方を向くと船渠の黒い細い煙突の一つから斜にそれた青空をくっきりと染め抜いて、真白く一団の蒸気が漂うて居る。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
上げて来る潮で波が大まかにうねりを打って、船渠の後方に沈みかけた夕陽が、殆ど水平に横顔に照りつける。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
讀者諸君、私は此秘密なる海底戰鬪艇の構造については、最早説明の筆を止めるが、今の世は愚か、後の世にも稀にも見出し難き此軍艇が他日其船渠を離れて世界の海上に浮んだ時には、果して如何なる驚愕と恐怖とを※國の海軍社會に與へるであらうか。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
若し、大海嘯が今から二三|日以前の事で、海底戰鬪艇が未だ船渠を出ぬ内なら、第一に警戒すべき塲所は其處だが、今は、左迄で急いで、檢査する必要も無いと考へたのである。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
それから手首を離して、そこにあった盃を執り上げると、ちょろりとあたしの鼻の先へ雫を一つ垂らして、ここのところのペンキが剥げてら、船渠へ行って塗り直して来いと云うんです。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、前職の同僚からの推薦状(薦挙状)を添えて、その会社に応募した。
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その紹介者は、友人の才能を業界の大物に薦挙した。
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学会で発表する機会を得るため、指導教官に熱心に薦挙を依頼した。
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