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薄青

うすあお異読 たんせい
名詞多音語
1
標準
light blue
文例 · 用例
空気は頬一杯に吹かれてビードロのように、薄青い光を含んで流動している。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
しかし、今の家内を貰ってから、福沢宗になりましてね、堅蔵ですよ」「お金をたくさん持って面白い」「何とか有効に使わなくちゃならないと考えて来るようになっちゃ、もう面白くありませんな」「そう」 小初は、もう料理のコースの終りのメロンも喰べ終って、皮にたまった薄青い汁を小匙の先で掬っていた。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
それから、しばらくは、まばらにも蘆のある処には、皆行々子が鳴いて居た―― こゝに、蛙の鳴くやうに…… まだ、其の頃は、海ある方に雲の切れた、薄青い空があつた。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
座敷のさういふ白いものや少女の白い顏に庭樹の芽吹きが薄青く反射した。
岡本かの子 狂童女の戀 青空文庫
既に膝に乘つて、噛り着いて居た小兒は、其なり、薄青い襟を分けて、眞白な胸の中へ、頬も口も揉込むと、恍惚と成つて、最う一度、ひよいと母親の腹の内へ安置され終んぬで、トもんどりを打つて手足を一つに縮めた處は、瀧を分けて、すとんと別の國へ出た趣がある、……そして、透通る胸の、暖かな、鮮血の美しさ。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
先に――七|里半の峠を越さうとして下りた一見の知己が居た、椅子の間を向うへ隔てて、彼と同じ側の一隅に、薄青い天鵝絨の凭掛を枕にして、隧道を越す以前から、夜の底に沈んだやうに、煙に陰々として横倒れに寐て居たのが、此の時仁王立ちに成つたのである。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
が、たとへば薄青い樹の蔭の清らかなる境内を、左に、右には村の小家に添つて、流れがさら/\と畔を走る。
泉鏡太郎 飯坂ゆき 青空文庫
何しろその体裁ですから、すなおな髪を引詰めて櫛巻でいましたが、生際が薄青いくらい、襟脚が透通って、日南では消えそうに、おくれ毛ばかり艶々として、涙でしょう、濡れている。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
作例 · 標準
例句