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濃青

のうせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
空は濃青に澄み澱んで、小鳥は陽の光を水飴のように翼や背中に粘らしている朝があった。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
長さ数センチメートルの長い火花を写真レンズで郭大した像をすりガラスのスクリーンに映じ、その像を濃青色の濾光板を通して、暗黒にならされた目で注視すると、ある場合には光が火花の道に沿うて一方から他方へ流れるように見える。
寺田寅彦 人魂の一つの場合 青空文庫
丈の濃青の、頬の横を、蒸すは黝朱の初夜の雲。
北原白秋 第二海豹と雲 青空文庫
それで海岸道路には蝦夷松の葉で飾られた歓迎門が濃青い簡素なアーチを作って、私たち観光団一行をウエルカムした。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
「あれが青崖」 眼を遮るは濃青の脈々たる岩壁である。
北原白秋 木曾川 青空文庫
胸もあらはに衣裂きて、濃青の淵にのぞむとき、母の腕による如き安きおもひのなからずや。
薄田泣菫 泣菫詩抄 青空文庫
かつては白き指觸れて、愛の巣とこそ戲れし身をさながらや、石の如濃青の淵に投げなまし。
薄田泣菫 泣菫詩抄 青空文庫
かつては腕やはらかに、わが寶ぞと抱きける身をさながらや、土の如濃青の淵に沈めまし。
薄田泣菫 泣菫詩抄 青空文庫