新円
しんえん
名詞
標準
new yen (issued in 1946 to fight inflation)
文例 · 用例
郵便局の局員が、こんな事を公表してはいけない事になっているのですけど、とにかく花江さんは、局長にからかわれながらも、一週間にいちどくらいは二百円か三百円の新円を貯金しに来て、総額がぐんぐん殖えているんです。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
私は新円と旧円のきりかえの時、二百円しか金がなかった。
— 織田作之助 『私の文学』 青空文庫
最近、四条河原町附近の土地を、五百万円の新円で買い取った大阪の商人がいるという。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
千枝子ひとりで出掛けて行ってきくと、前借は五千円、新円で先払い、宴会でお酌をするだけでいい。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
その男は小郷虎吉といい、もと軍需会社の幹部で、旧円と新円の切りかえの時、銀行と結託して、莫大な新円を手に入れ、毎夜、祇園先斗町、木屋町の魚町や、キャバレーへ出没しているような五十男だったから、千枝子はもとより好きになれず、いや、むしろいけすかない客だと思っていた。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
鶴雄だけではない、――いや鶴雄などはまだ良い方で、たいていの学生は新円生活に困っていて、内職に露店の古本屋を出したり、駅でキャンディーを売ったりする学生が多かったのだ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
使い切れぬぐらいの新円を銀行から引き出していたのだ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
わしのような者がこうやって新円をまいてやらんことには、先斗町も祇園も立ち行かんからな。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
作例 · 標準
戦後、日本経済の立て直しのために新円が発行された。
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新円への切り替えは、当時の国民生活に大きな影響を与えた。
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古い紙幣は使えなくなり、新円との交換が求められた。
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