寒中
かんちゅう
名詞副詞
標準
mid-winter
文例 · 用例
また寒中などに太陽のまわりに暈が出来てその輪の横に光った処が出来、あたかも日が二つも三つも現われたように見える事がある、あれもやはり空中の雪片が太陽の光を曲げあるいは反射するために起る現象である。
— 寺田寅彦 『雪の話』 青空文庫
「江戸の花」には、命をも惜しまない町火消、鳶者は寒中でも白足袋はだし、法被一枚の「男伊達」を尚んだ。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかし、寒中に焚火をしてもいわゆる「涼しさ」は感じないところを見ると、やはり平均気温の高いということが涼しさの第一条件でなければならない。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
寒中には着物を後ろ前に着て背筋に狭い窓をあけ、そうして火燵にかじりついてすえてもらった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
あたたかい時候には時々姿を見せるが、寒中には、どうしているかさっぱり見えない。
— 寺田寅彦 『池』 青空文庫
乾ききつた寒中の夜の風は、外套の袖をつらぬく程であつた。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
……最も寒中もなかつたらしいが、何うも陽氣に向つて、何分か色氣づいたと見える。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
――これが寒中だと、とうの昔凍え死んで、こんな口を利くものは、貴方がたの前に消えてしまっていたんでしょうね。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
作例 · 標準
寒中お見舞い申し上げます。例年になく雪の多い日が続いておりますが、お変わりありませんか。
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早朝の寒中、白い息を吐きながら黙々とランニングに励む生徒たちの姿があった。
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「ああ、寒い。これぞ寒中って感じの冷え込みだね」と、マフラーを巻き直しながら友人が言った。
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