湧泉
ゆうせん
名詞
標準
bubbling spring
文例 · 用例
三、四坪の凹地に浅い湧泉を湛え、その底から青みがかった灰色の火山岩の分解物からなる泥土を一分間に数回ずつ噴出し、そこここに所謂泥火山を円錐形に作り上げ、それが流れて裾野となる有様は、火山から熔岩の流出する趣きと異らない。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
果ては泣きの涙にその身も溶けて林中の一湧泉となり、悲痛の涙は滾々として千載に尽くることなく、今もなお一つの清泉となって女神像下に流れ出づるもの、即ちこのエジェリヤの涙泉であると伝えている。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
先ず湧泉の源を尋ね、そこに根柢を置き、自己の行く手を見出さんとする良寛の如き態度は、全く良能の革新者のみがもつ新思想のそれであって、良寛の芸術が常に蓄えている情熱のそれでもある。
— 北大路魯山人 『魅力と親しみと美に優れた良寛の書』 青空文庫
きのうの猪之頭の湧泉が芝川となり、高さはやっと三十メートルかもしれぬが、幅は百五十メートル位にわたって、玉のすだれをかかげている。
— 吉野秀雄 『滝しぶき』 青空文庫
山梨県の山中湖は注入河を欠き、湖底湧泉のみによって涵養される湖沼であるが、大正十二年五、六月ごろから水が濁り始め、九月一日の大地震の後十月ごろにようやく旧に復した。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
前に言った如く山岳河海、湖沼平原、断崖絶壁、白沙青松、飛瀑湧泉と種々雑多の変化があります。
— 高浜虚子 『俳句への道』 青空文庫
なまじいに人工を加えず、まったく天然の湧泉らしい状景を保っているのが、いかにも心地よい。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
それでいて、もとから私はこの深夜の、人|気もない湧泉というものに、妙に心を引かれるくせがあって、しばしば三更、四更の峡底に、ひとりとぼとぼと降りて行ったものだ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
山道を登ると、きれいな湧泉が湧き出ていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その湧泉の水は、冷たくて喉を潤してくれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この地域には、いくつかの湧泉が点在している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash