力なげ
ちからなげ
形容動詞
標準
feeble
文例 · 用例
彼は力なげに外をながめた。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
投げ出してるわが子の足に自分の手を添えその足をわが顔へひしと押し当てて横顔に伏している妻は、埋葬の話を聞いてるか聞いていないか、ただ悲しげに力なげに、身をわが子の床に横たえている。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
女は力なげに身を起した。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
」 と洗いさした茶碗をそのまま、前垂で手を拭き拭き、氷のような板の間を、店の畳へ引返して、火鉢の前へ、力なげに膝をついて、背後向きに、まだ俯向いたなりの親父を見向いて、「の、そうさっしゃいよ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
渡船 夢幻ともわかぬに、心をしずめ、眼をさだめて見たる、片手はわれに枕させたまいし元のまま柔かに力なげに蒲団のうえに垂れたまえり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
女は十九か二十の年頃、色青ざめて左も力なげなる樣は病人ではないかと僕の疑つた位。
— 國木田獨歩 『少年の悲哀』 青空文庫
女は十九か二十の年ごろ、色青ざめてさも力なげなるさまは病人ではないかと僕の疑ったくらい。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
けれども十分とは自分を待さなかった、彼の起あがるや病人の如く、何となく力なげであったが、起ったと思うと其儘くるりと後向になって、砂山の崕に面と向き、右の手で其|麓を掘りはじめた。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は力なげな様子で、肩を落として歩いていた。
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医者の診断を聞いた彼は、力なげに頷くことしかできなかった。
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疲労困憊で、力なげな声しか出なかった。
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