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幾世

いくよ
名詞
1
標準
generations
文例 · 用例
想像するがままに任せた山、感情を塗りかえした山、その山の暗き森と、深い谷、過去へと深く行き、遠く行くだけ、紀念は次第に成熟する、石の上を走っている水の面の経緯は、幾世の人の夢を描いては消し、消しては描いているのである。
小島烏水 梓川の上流 青空文庫
それは、「幾世紀も幾千年にも亘る祖国の存在によって固められた最も深い感情の一つである。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
永遠に――おそらくは幾世紀の間を通じて――或る物すごい缺乏と不滿をもつた、人の目に見えない動物が生きて居た。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
たゞ私は今、眼前に、炎熱と颱風と地震との幾世紀の後、尚熱帶植物の繁茂の下に埋め盡されもせずに其の謎の樣な存在を主張してゐる巨石の堆積を見、又一方、巨石の運搬どころか極く簡單な農耕技術さへ知らぬ・低級な現住民の存在を知つてゐるだけである。
――ミクロネシヤ巡島記抄―― 環礁 青空文庫
ただ私は今、眼前に、炎熱と颱風と地震との幾世紀の後、なお熱帯植物の繁茂の下に埋め尽されもせずにその謎のような存在を主張している巨石の堆積を見、また一方、巨石の運搬どころかごく簡単な農耕技術さえ知らぬ・低級な現住民の存在を知っているだけである。
――ミクロネシヤ巡島記抄―― 環礁 青空文庫
その結果は、幾世紀ものあいだに、彼の一家の運命を形成し、また彼をいま私が見るような彼――つまり現在の彼のようにしてしまったあの無言ではあるが、しつこい恐ろしい影響となってあらわれているのだ、と彼はつけ加えた。
THE FALL OF HOUSE OF USHER アッシャー家の崩壊 青空文庫
「逢ふことの難きを今日に限らずばなほ幾世をか歎きつつ経ん どうなってもこうなっても私はあなたにつきまとっているのですよ」 宮は吐息をおつきになって、長き世の恨みを人に残してもかつは心をあだとしらなん とお言いになった。
源氏物語 青空文庫
荻原の場合もつとリアルに(観る者に親切さを出して)描いてくれたら、もつと涯かに高度に、断層に幾世紀を経た貝殻の存在、曾つて海であつた処が山になつたといふ時間的な不思議な自然の摂理を語る絵ができたであらうと思ふ。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4