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鏑矢

かぶらや
名詞
1
標準
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文例 · 用例
あの冷徹氷のような理智の短剣、独創の矢羽が風を切る自我の鏑矢、この二つでした。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
理智の短剣をもって、自我の鏑矢をもって死の世界のあの冷厳な意志の逞しさをもって。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
第七段頃しも弘安四年、閏七月の朔日、ああら不思議や、京にては晴れに晴れたる夏空に一朶の黒雲|神立ち現れ、白羽はいだる鏑矢の見る見る輝き鳴動して、たちまち西へと飛び去りける。
北原白秋 新頌 青空文庫
私は、帆綱に懸けておいた弓を取るより早く、白銀の鏑矢を兵と許りに射た。
石川啄木 散文詩 青空文庫
すると焦燥りに焦燥っている菊池武時は憤然として馬上のまま弓に鏑矢を番えた。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
兎にも角にもおぼえある武士ならん、いかに射るぞと見てあれば、かれは鏑矢を取ってつがえ、よっ引いて飄と放つ。
岡本綺堂 平家蟹 青空文庫
おまえなんぞおしゃべりよりほかにゃ能はねえから知るめえが、ありゃ西条流の鏑矢といって、大弓はいざ知らず、矢ごろの弱い半弓に、あんな二また矢じりの重い鏑矢を使う流儀は、西条流よりほかにゃねえんだよ。
七化け役者 右門捕物帖 青空文庫
3 行き向かったところは、むろんのことに、今、名人がいった江戸にただ一人しかないという西条流鏑矢のその弓師、名は六郎左衛門。
七化け役者 右門捕物帖 青空文庫
作例 · 標準
儀式の始まりを告げる鏑矢が、吸い込まれるように冬の青空を切り裂いて飛んでいった。
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鏑矢の音には邪気を払う力があるって聞いたから、しっかり耳を澄ませておこう。」
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源平合戦の絵巻物には、開戦の合図として放たれる鏑矢の様子が躍動感たっぷりに描かれている。
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大的式で放たれた鏑矢が放つ快い音に、見守っていた観衆から一斉に歓声が上がった。
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