砂粒
すなつぶ
名詞
標準
grains of sand
文例 · 用例
紺碧のナポリの湾から山腹を逆様に撫で上げる風は小豆大の砂粒を交えてわれわれの頬に吹き付けたが、ともかくも火口を俯瞰するところまでは登る事が出来た。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
これはどういうわけかというと、砂粒が自然のままに落ち着いている時は、粒の間の空隙がなるたけ少ないようになっているが、足で踏んだりすると、その周囲の所は少し無理がいって空隙が多くなり、近辺の水を吸い込むからです。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
これは明らかに強風のために途上の木竹片あるいは砂粒のごときものが高速度で衝突するために皮膚が截断されるのである。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
私はまた足もとの砂を見ましたらその砂粒の中にも黄いろや青や小さな火がちらちらまたたいているのでした。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
というのは、くだけ散ったかけらの中には、やっと砂粒ぐらいの大きさしかないのも、いくつかあったからです。
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
併し其の外よりして之をいふときは、人の天地の間に在るのは、大海の一滴の如く、大沙漠の一砂粒の如きものであり、又人の古今の間に在るのは、大空の一塵の如く、大河の一|浮※の如きものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
ときには帯のあいだにはさんでいる小さい巾着から、砂粒ほどの南京玉を出しそれを花びらのあいだに配した。
— 新美南吉 『花をうめる』 青空文庫
しかしその外より之をいうときは、人が天地の間に在るのは大海の一滴、大沙漠の一砂粒のようなものであり、また人が古今の間に在るのは、大空の一塵、大河に浮ぶ一泡のようなものである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
靴の中に入ったたった一粒の砂粒が、歩くたびにチクチクして気になる。
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砂漠の真ん中に立つと、自分という存在が一粒の砂粒のように小さく感じられた。
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「顕微鏡で覗いてみると、この砂粒は小さな貝殻の破片でできているんだね」
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