魚鱗
ぎょりん
名詞
標準
fish scales
文例 · 用例
雨に光沢を得た樹の葉がその灯の下で数知れない魚鱗のような光を放っていた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
三|枚の笊に魚鱗が光つた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
風を祭る、川と洲の魚鱗に祭る。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
まことや簡素は自然の徳、われ敢て強ひて衒はずとも、おのづから身に驕る宝なければ、常住水に魚鱗の苔を洗ひ、野に出で丘にのぼりて、時に鮮菜の土をはたく。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
水は澄み、何か走る魚鱗の光が見えた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
加えて波上の炎々たる水雷火、その魚鱗火、連弾光、鵜舟の篝、遊覧船の万灯、提灯、手投げの白金光、五彩の変々たる点々光、流出柳箭、けだし参と信との花火芸術の最高を極め精を尽くし神を凝らしたものであった。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
短躯肥満、童顔豊頬にして眉間に小豆大の疣を印したミナト屋の大将は快然として鉢巻を取りつつ、魚鱗の散乱した糶台に胡座を掻き直した。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
このほのかなピンク色の魚鱗、中国の極めて独特な特徴です。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫