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大釜

おおがま
名詞
1
標準
cauldron
文例 · 用例
下男の吉蔵は、まだ夜明け前の広い台所の真中へ三四枚の藁筵をひいて、近所の四五人の倔強の若者等と大釜の湯を取り分けて※た真赤な番茶を、前の夜から焚いて用意して置いた麦飯を、大きな茶碗に山盛りにした上からかけては、黄色な沢庵などを忙しく箸で挟み乍ら、何杯も何杯も代えるのであった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
張抜らしい真黒な大釜を、蓋なしに担いだ、牛頭、馬頭の青鬼、赤鬼。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
……大釜の底にはめらめらと真赤な炎を彩って燃している。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
天上か、奈落か、山懷の大釜を其のまゝに、凄いほど色白な婦の行水する姿も見た。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫
夜が白んで、もう大釜の湯の接待をして居る處がある。
泉鏡太郎 露宿 青空文庫
老婆は髪を振り乱しその大釜の周囲を何やら呪文をとなえながら駈けめぐり駈けめぐり、駈けめぐりながら、数々の薬草、あるいは世にめずらしい品々をその大釜の熱湯の中に投げ込むのでした。
太宰治 ろまん燈籠 青空文庫
」と叫ぶ間もなく、痩せ衰えて紙ほど軽いラプンツェルのからだを両手で抱きとって眼より高く差し挙げ、どぶんと大釜の中に投げ込みました。
太宰治 ろまん燈籠 青空文庫
正月の雜煮を當代の主人も今の召使達と一つ大釜から盛つて据えられた。
岡本かの子 雜煮 青空文庫
作例 · 標準
例句