灰分
かいぶん
名詞
標準
ash
文例 · 用例
(明治四十一年十一月十一日『東京朝日新聞』) 九 炭 木材を蒸焼にすると大抵の有機物は分解して一部は瓦斯になって逃げ出し、残ったのは純粋な炭素と灰分とが主なものである、これがすなわち木炭である。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
蛇でもいもりでも焼いてしまえば結局炭と若干の灰分とになってしまうのだから、黒焼きがきくものなら消し炭を食ってもきくわけだ、とざっとこういうふうに簡単に結論を下してしまう。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
またわずかな含有灰分の相違が炭の効果に著しい差を生ずることも可能なのは他の膠質現象から推して想像されなくはない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
(相待上新しき地層の石にして、石灰分ある温泉の鹽類の凝りて生ずる所なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
それでも、西面南部の二|箇の横穴は、大概發掘を終り、其岩壁が欠壞して、奧で貫通して居る事が判明し、又石灰分が岩面の龜裂の部分から漏出して、小鐘乳石を垂下して居るのを發見した。
— お穴樣の探檢 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
灰分の媒溶劑を使つてゐることは分つてゐるが今日の科學を以てしても出來ないところにやきものゝ面白味があるのである。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
したがって、堆塵の中には、水に溶解する石灰分が混っていると見て差支えないのだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そして、鍵孔から吐き出される輪形の濛気が、中室の天井を目がけて上昇して行ったのだよ」「なるほど、輪形の蒸気と石灰分とでか」検事は判ったように頷いたが、その間も微かに身を顫わせていた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
標準
(nutritional) mineral content