耐乏
たいぼう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
austerity
文例 · 用例
だが、深刻なる地底耐乏生活百年を経て、地上に匍い出した人達は、氷河期以前の約百分の一に過ぎない。
— 海野十三 『予報省告示』 青空文庫
昨今婦人代議士のいうことは戦時中村岡花子や山高しげりその他の婦人達が婦人雑誌や地方講演に出歩いて、どうしてもこの戦いを勝たすために、挙国一致して「耐乏生活」をやりとげてくださいと説いてまわったと同じような「耐乏生活」の泣きおとしです。
— 宮本百合子 『今度の選挙と婦人』 青空文庫
婦人代議士がいうように耐乏生活でこの歴史の逆転はくつがえせません。
— 宮本百合子 『今度の選挙と婦人』 青空文庫
堅実に、堅実に、耐乏して生産復興と云われ、勤労者はその気で生きている傍で踊子たちが宝くじのぐるぐる廻るルーレットを的に矢を射ている。
— ――若い人に贈る―― 『新しい文学の誕生』 青空文庫
クリスチャン首相が第一声としてインフレーションに苦しむ勤労大衆に要求したのは耐乏生活であった。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
片山内閣は吉田内閣から引きつづいた非民主的社会教育方針に加えて耐乏生活、挙国一致、生産復興等を中心とする新日本建設国民運動や新生活国民運動などを官僚行政の線を通して行おうとした。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
もしも私が、読者にむかって、耐乏生活の小説などを書き、ヤミの悪徳を説いたなら、文士としては愧死すべきことであり、かかる徒輩は文学者として存在しえないものである。
— 坂口安吾 『帝銀事件を論ず』 青空文庫
勤倹の精神とか困苦耐乏の精神とか、さういふ美徳と同じやうに、実際は美徳よりも悪徳にちかいものではないかといふ気が、私にはしてならなかつた。
— ――プレヴォとラクロ―― 『欲望について』 青空文庫
作例 · 標準
戦後の混乱期、国民は極度の耐乏生活を強いられながらも復興に尽力した。
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会社の経営が悪化し、全社員が給与カットなどの耐乏を余儀なくされている。
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「今は耐乏の時期だ、贅沢は敵だよ」と祖母はよく口にしていた。
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