先蹤
せんしょう
名詞
標準
traces of a predecessor's deeds
文例 · 用例
先蹤を持たない表現の難いことを思ふ。
— 『青空』記事 『「青空語」に寄せて(昭和二年一月號)』 青空文庫
最初北条方の考では源平の戦に東軍の勝となっている先蹤などを夢みて居たかも知れぬが、秀吉は平家とは違う。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
此往生極楽記は其序に見える通り、唐の弘法寺の僧の釈迦才の浄土論中に、安楽往生者二十人を記したのに傚ったものであるが、保胤往生の後、大江匡房は又保胤の往生伝の先蹤を追うて、続本朝往生伝を撰している。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
定基は突然として、家にも似合わず、如是因、如是縁、如是因、如是縁、と繰返して謂って、如何にしても縁というものは是非の無いものと見えまする、聖人賢人でも気に入らぬ妻は離別された先蹤さえござる、まして我等は、と云って、背筋を立てた。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
この頃は有力の佛者が諸所の山々を開いた時代で、小角が芳野を開き、泰澄が白山を開いたのなどは先蹤をなしてゐる。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
すでに自然主義運動の先蹤として一部の間に認められているごとく、樗牛の個人主義がすなわちその第一声であった。
— 石川啄木 『時代閉塞の現状』 青空文庫
古人の先蹤を追った歌舞伎十八番のようなものでも椿岳独自の個性が自ずから現われておる。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
新しく興つた元祿の俳諧と、すでに先蹤のあつた天明の俳諧との相違も、そこにあると思ふ。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
作例 · 標準
新しいリーダーは、前任者の善行の先蹤をたどろうとした。
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私たちはまだ、古代文明の偉業の先蹤を発見している。
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彼の研究は、忘れられた科学的発見の先蹤を明らかにした。
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