阿吽
あうん異読 あ・うん・アウン
名詞
標準
Om
文例 · 用例
この表現を高潮させるには、先ず自分の性格、意志、感情なぞと同時に阿吽の呼吸までも相手にわからぬようにソーッと殺して終うので、この辺は自分の「鼻息を窺っ」ているようにも見えます。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
――つまりこれから先の行手では、まことに春日遅々たるの想ひで豆粒ほどの土に藹々たる無辺の念を凝らしながら、阿吽の呼吸をはかつて、やがては個性を吹き込み、風格を注ぎ込まうといふ妙境なのである……。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
「そもそも伊賀流の秘訣というは阿吽の呼吸これ一つじゃ」老人は静かに説き出した。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
阿吽の呼吸で鯨羊羹が切り出されるたび、もち米のほのかに甘い匂いが立ちのぼる。
— 澤西祐典 『くじらようかん』 青空文庫
わたくしはその度びに頸ががくりとなって「あうん」と返事いたしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
九月には、モルナールのものをやることになっていますの、その方が私の柄にあうんじゃないかと思っていますの。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
あうんの呼吸は等質の社会の構成員には居心地のよい慰安であっても、よそ者からすれば無言の排除にほかならない。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
そしてオレ達の社会は、あうんの仲良しクラブにとどまっているには小金をため過ぎたのだから。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
作例 · 標準
これは阿吽の例句です。
標準
inspiration and expiration
作例 · 標準
これは阿吽の例句です。